投資で財産を作って、大学教員に戻りたい

投資でお金を貯めて、大学に戻れるよう頑張ります

私の背景 2

大学では化学系の基礎研究をやっていました。その成果というのは今すぐお金に直結することはないし、将来的にもお金を産むことはないかもしれません。ですが、化学という分野の発展には必ず寄与するものと思っています。

 

現在勤めている化学メーカーでの研究業務は、応用研究に近いかと思います。既存の方法論を用いて新規な物質、新規な性能を有する化合物の合成を行なっています。合成した化合物は特許出願し、将来利益につなげようとしています。

 

企業なので当たり前ですが、今やっている研究が利益を生むのかどうかどういうことが非常に重要視されます。そのため普段の研究において、不思議な反応等が起こってもそれを追求することに時間を割くことはあまりできません。

 

設定されている性能を有する化合物を合成することが第一目標だからです。

 

大学の基礎研究と企業の研究ではやはり目指しているゴールそのもののが大きく異なることを痛感しました。企業の規模や上司の理解等によるところもあるのではないかと思いますが、私の所属している研究グループでは成果が最優先です。

 

新規物質を作るために、新たな合成手法の開発等を行うというのは時間がかかりすぎるため、そのような研究を実行することは不可能なように思います。今ある方法をいかに使うかということが重要です。

 

会社の上層部がそういった基礎研究のタイムスケールに対して理解し、時間と費用を投資してくれるといいのですが。それが5年、10年たった時の会社の資産になると思うのですが、どうも短期的目線で利益を出すことを求めているように思います。まあ経営ってそういうものなのかもしれませんが。

 

企業に入る前の私は、大学での基礎研究で自分が納得のいく研究成果を出すことができたの、次は企業でお金につながる研究をやってみようと思っていました。

実際入社してみると、お金に繋がる研究というのは既存の方法論の組み合わせていくもので、私の思っている研究とは隔たりがありました。

 

研究成果を出すまでに使える時間が短いことも影響していると思います。その一方で、求める成果は世界初!とか業界初!みたいな物凄いハイレベルなゴールを設定しているように思います。

基礎研究の世界に追いて真に世界初となるものを生み出すことがどれほど難しいか、どれだけ時間がかかるかということを痛感している私としては、なんとももどかしい気持ちです。

 

他社の特許を回避しただけで、新規だ、世界初だと騒ぐことになんの意味があるのか、私には理解できないです。

 

大学でそんな二番煎じも甚だしい研究成果を出しても、ろくな論文に掲載できません。しかし企業ではそれが罷り通っているように思います。うちの会社だけかもしれませんが。

 

なんだか企業での研究というものがよくわかりません。というかこれは研究なのかとも思ってしまいます。他社の良い製品の特許をどうしたら回避できるか、回避したらオリジナル商品なのか。。。

 

前置きは長くなりましたが、このようなもやもやを抱える私はやはり大学での研究が性に合っているのだと思いました。

 

そのため私は、大学の研究職の賃金や、お金を私が払い研究させてもらう研究員になったとしても問題ないだけの財産を蓄えることを決意しました。